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2011年2月7日月曜日

ラス・カサス

2月某日


アタリ『1492』ちくま学芸文庫を読了。

1492年前後を西欧史(ひいては世界史)の屈折点とみて、1492年某月某日までことこまかに記述した本。ジャック・アタリは初めてだったので、いい体験となった。

アタリの言葉ではなく、別の意味で気になったのが、ラス・カサス。司祭としてコロンブスとともに大陸に渡航し布教のみならず虐殺や奴隷化に携わりながらも、強い内面的葛藤を経て人間の意味を考え始めたラス・カサス。人間を生贄にささげる現地の人びとの信仰心にこそ、本当の神への思いがあるのではないかと苦悩するラス・カサス。この人物のことを知っただけでも収穫だった。

2月某日


つづいてA・J・P・テイラー『第二次世界大戦の起源』を入手したので読む。

これについては結構な個人的思いがあるが……それはさておき、夢中に読んでしまう、はやくも今年の第一位かもしれない。

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