2009年4月28日火曜日

皇室の陽と闇、あるいは表と裏


4月27日

山本雅人『天皇陛下の全仕事』を読了。イデオロギーや感情から逃れられた稀有な皇室ルポルタージュ。テレビに映る姿だけが天皇の実存ではないことを、非常に事細かに、網羅的に解説する本書は、天皇皇后の日々の生活のありようから一年二年というスパンで考えられる各行事、そして平成時代を迎えて戦後日本という枠組みから求められる仕事を両陛下が粛々とこなされる姿を、少し離れたところで観察しているかのような実感を得られる。

2009年4月8日水曜日

巨大な艦船はやはり魅力


4月6日

時差調整のため未記入。

4月7日

映画『県警VS組織暴力』を観る。お馴染み監督深作欣二・脚本笠原和夫・主演菅原文太の作品。『仁義なき戦い』とはうってかわって警察の側からの視点で描いたヤクザ映画。新任刑事梅宮辰夫が31歳という設定に驚く。あんな迫力ある31歳はあるだろうか。

菊池雅之『よくわかる!艦船の基礎知識』を読了。いくつか不満があるものの、海上自衛隊の仕組みがよくわかった良本。一度、観艦式を観に行きたいもんだ。

2009年4月6日月曜日

テポドン前後


4月3日

何を読んだか不明。

4月4日

何を読んだか不明。

4月5日

寝る前に『文藝春秋』4月号を読む。ポール・クルーグマンのインタビューや「丸の内コンフィデンシャル」「霞ヶ関コンフィデンシャル」、高島俊男センセの漢字検定批判など。「丸の内-」で面白いネタが披露されていて、神戸製鋼の裏社会とのつながり(「裏社会」という表現は変だと思うが)。引用しよう。

<神戸鋼は65年の尼崎製鉄との合併後に社長、副社長の内紛が勃発。故児玉誉士夫氏が内紛を収拾して以来、闇の勢力との関係が強まった。このとき、児玉氏の代理人を務めたのが元出版社社長の故木嶋力也氏。97年の第一勧業銀行の総会屋への利益供与事件で逮捕された小池隆一氏が師と仰いだ人物だ>

以前どこかに書いたように木嶋力也(鬼嶋力也とも表記される)は右翼でありながら新左翼系の総合誌『現代の眼』を現代評論社から発行していた人物。政界にも深く入り込み、角福戦争のときに福田赳夫に巨額の資金を融通していた。「闇の勢力」は面白いね。

福田和也の昭和天皇伝を読みつつ、将棋の本を読んでいるうちに就寝。

2009年4月3日金曜日

次は末広亭やね


4月1日

小沢昭一『寄席の世界』を読了。この対談本は私の寄席バイブルになった。

4月2日

裁判の入門書を読了。これで基本的知識を身につけたので、また傍聴にでかける愉しみができた。

『週刊文春』が売っていたので早速買って家で読む。先ちゃん(先崎学八段)には今回の屈辱を糧に、今期の順位戦でがんばってもらいたいね。坪内祐三は意外にも見城徹の文庫本を紹介していたけど、見城って、結構年がいっているのだね。団塊の世代だったとは。

布団の中で菊池雅之『よくわかる!艦船の基礎知識』を読みながら就寝。

2009年4月1日水曜日

吹き替えも様々だね


3月31日

小沢昭一『寄席の世界』の続きを読む。立川談志の話を聞いて、さらにいっそう寄席に行きたくなる。

空母をひさしぶりに眺めたくなったので古い『世界の艦船』をひっぱりだして読んでみる。ニミッツ級はやはりでかい。

夜に借りてきたDVDの中から『フィフス・エレメント』を選んで寝る前に観る。テレビ放映されたときにビデオに録画して何度も観た映画だけど、DVD版を観たかったから借りてみた。テレビ版の吹き替えに慣れてしまったせいで、オリジナル音声で観ると違和感が大きい。しかも、吹き替えの声は個人的にとても気にいっていたのに(かなりうまいと思う)、DVD版の日本語吹き替えはすべて別の声優に入れ替わっているため、違和感の回復には至らない。テレビ版の吹き替えのほうがずっと質がいいのが癪にさわる(翻訳もTV版がずっといい。誤訳もあるように思えるし)。

つけたし

北野武監督『ソナチネ』今村昌平監督『うなぎ』を観たのを忘れていた。『ソナチネ』は(最後まで観たけど)とにかくつまらなかった。なにがどう評価されているのかわからないけど、物語としても撮影技術としても、二流のものでしかないだろう。「そこがいい」と言われるかもしれないが、そのエクスキューズは監督が北野武だから許されることだ。

一方の『うなぎ』はなかなか面白かった。主人公の妄想と期待と混乱がよく伝わってくると思う。