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本日記
本と映画と美術とその周辺を書き残す日記
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美術展 2013 = 今年の見どころ
プライベート・コレクション・インデックス
2011年2月26日土曜日
ゲバルトからベンヤミン
2月某日
中野正夫『ゲバルト時代』
ちくま文庫を購入。
なつかしき学生闘争時代を振り返る本。イデオロギーにいくら弄ばれても、青年はいつも青年らしくあるものだ。
2月某日
仲正昌樹『ヴァルター・ベンヤミン』
作品社を購入。
こういう本はいまほとんど売れないだろうから、私が買っておいた。まだ1ページも読んでいない。
いまさらドラッカー?
2月某日
テイラー『第二次世界大戦の起源』
を引き続き読む。といっても電車の中でだけ。
疑惑が疑惑を呼ぶ国際関係の面白さを堪能。どちらかが正義でどちらかが悪である、と割り切れるほど、国家と国家の関係はわかりいいものではない。手っ取り早くわかりたければ(わかったふうになりたければ)、黒と白というハンコを使えばいい、ということを逆説的に知るのである。
2月某日
林總『ドラッカーと会計の話をしよう』
を、つい、読んでしまう。
物語的に会計をドラッカーしていく本。たぶん、まともな小説を読んだことがないのだろうなぁとわかる下手くそなストーリーテリングは我慢するとして、ドラッカーがどういう人なのか、何を考えた人なのかをすこし垣間見えたのが収穫。具体的には、事業年度で利益を区切ることの無意味さなどは勉強になった。
2011年2月20日日曜日
平凡か傑物か ―小渕恵三
2月某日
佐野眞一『凡宰伝』
読了。
小渕恵三の人となりについては、次の言葉に集約されるかもしれない。
小渕は凡愚だと思われているところで意外なしたたかさをみせ、大器かと思えば平気でつまらない面を見せる不思議な人物だった
新聞記者らの意地悪な質問をさらりとかわし頭の回転の良さをみせるかと思えば、総裁選で争った同僚をこれでもかこれでもかと執拗に面罵・冷遇する底意地の悪さ。個人的には興味を覚える政治家である。
2011年2月14日月曜日
小渕伝
2月某日
佐野眞一『凡宰伝』
を読む。
前から注目していた小渕恵三元首相の評伝?(存命中かつ首相就任中だから何と云えばいい?)である。小渕元首相の読書好きは聞いていたが、いかにも田舎者まるだしな感じがいい(良くないではなく良い、である)。性格も、劣等感と自負心とがないまぜになって、よくあるタイプのオヤジなのだが単なるオヤジでは首相にはなれないし、そう評価もされない。
おもしろい人物だ。
2011年2月7日月曜日
ラス・カサス
2月某日
アタリ『1492』
ちくま学芸文庫を読了。
1492年前後を西欧史(ひいては世界史)の屈折点とみて、1492年某月某日までことこまかに記述した本。ジャック・アタリは初めてだったので、いい体験となった。
アタリの言葉ではなく、別の意味で気になったのが、ラス・カサス。司祭としてコロンブスとともに大陸に渡航し布教のみならず虐殺や奴隷化に携わりながらも、強い内面的葛藤を経て人間の意味を考え始めたラス・カサス。人間を生贄にささげる現地の人びとの信仰心にこそ、本当の神への思いがあるのではないかと苦悩するラス・カサス。この人物のことを知っただけでも収穫だった。
2月某日
つづいて
A・J・P・テイラー『第二次世界大戦の起源』
を入手したので読む。
これについては結構な個人的思いがあるが……それはさておき、夢中に読んでしまう、はやくも今年の第一位かもしれない。
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