6月某日
池波正太郎『あるシネマディクトの旅』文春文庫を読む。
まさか池波正太郎の本を読むことになろうとは思わなかった。そして、こんないいエッセイを書いていたなんて、もちろん知るはずもなかった。
本屋の平積みの棚のところに、この文庫が一冊だけ、他の文庫の平積みの上にポンと置かれていた。なんとはなしに手にとって開いてみたら、フランスを旅した池波正太郎の旅日記だった。しかも、ところどころに味のある絵がはさまれていて、面白そうにうつったので買ってしまった。
それから毎日、ちょっとずつ読んでいる。かたくるしくない、洒脱な文章はなかなかに面白い。
文を読んでいたらどこかで読んだような記憶がわいてきて、もしかしたら、坪内祐三の文庫本連載にでてきて、そこで読んだのかもしれない。ちがうかもしれないけど。
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