2011年8月6日土曜日

ついに出会ったフェルメール

8月某日

出勤途中の電車で中吊りを見上げたら、「フェルメール」の文字が目に入った。

まさか・・・と思いつつじっくり読んでみると、京都市美術館でなんと、フェルメールの絵が見られるという。いま、まさしく、このときに。これは行かねばならない。初めてフェルメールの作品の本物を間近で目撃できるチャンスなのだから。

ということで、京都まで足を運んで、京都市美術館を訪れた。


「フェルメールからのラブレター コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ」
Communication : Visualizing the Human Connection in the Age of Vermeer


このあたりは初めてなので京都の地下鉄構内でうろうろさまよいながらも、なんとか午後1時前に到着。当日チケット(1,500円)を購入していざ館内へ・・・しまった、昼ごはんを食べていない。再入館はできないはずだから、チケットを切られる前にすませておかなければ(まさか館内に飲食店があるはずもなく)。

じれったく感じながら早速美術館をあとにする。構内にレストランはないかと探してみたが、例によって、半ば公営のいかにもという店しかない。京都まで来てそれはパス。結局、少し歩いて周辺を探して老舗っぽいそば屋を見つけ、そこで天ぷらそばを食べた。よし準備はOKだ。

戻って美術館にためらいなく入る。美術館は10年ぶりくらいなので、それだけでも興奮を抑えきれない(10年前はピカソかドラクロアだった。東京)。

ところで。展示されている絵を見るまでは、今回の展覧会「フェルメールからのラブレター」がどういう趣旨のものなのか、実はよく知らなかった。とりあえずフェルメールの実物を見られるという動機しかなかったのだが、これが思わぬ収穫となったことがすぐにわかった。素人がみても、傑作ばかりだったのだ。

名作ではなく傑作と書くのは、フェルメール以外はほとんど知らない画家の絵ばかりで、画家の名前から絵をみたのではなかったから。そして、自分の目で「すごい」「素晴らしい」と感じることができた作品がたくさんあったからだ。絵のド素人でも感動させるのは傑作というほかないだろう。

さて、チケットを渡して館内にはいると、展覧会はいくつかのブースに分かれているようだった。無論、主賓のフェルメールは最後に登場するのだろう。ここは我慢して、順序通りにみていくことにした。

最初のブースのテーマは-
  第一章 人々のやりとり-しぐさ、視線、表情 

〔 次 回 〕

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