2012年1月1日日曜日

イギリス国王が刺青だなんて

1月某日

このあいだ買ったドニ・ベルトレ『レヴィ=ストロース伝』(講談社)を読んでみる。10ページほどだが、訳がちょっと下手。これは致命的かもしれない。

けれどレヴィ=ストロースの父が画家だったというのは面白い話。

このところ毎日読んでいるのは、高橋紘『人間 昭和天皇』(講談社)で、上巻の半分くらいまで進んだ。

だいたい知っている話なのですらすら読めるが、驚いたことがいくつかあって、たとえば東久邇宮稔彦親王がパリに遊学中、モネに絵を教わったことがあるという話。それ以上はなにも書かれていないが、俄然、稔彦親王に興味を覚える。伝記などを探してみよう。

もうひとつ驚いたのは、明治から大正にかけての時代、英国王室で刺青がはやっていたということ。

名君名高いジョージ五世(在位:1910-36年)をはじめ兄のアルバートら4人が刺青をしており、長男のエドワード八世(ウィンザー公)は日本を訪れたときに刺青を希望したが時間がなく叶わなかった、という。

ジョージ五世は1881年(16歳)に訪日したことがありそのときに彫ってもらったようだ。。ついでに云えば、先日完結した「坂の上の雲」にもたびたび登場したロシア皇帝ニコライ二世も、1891年の訪日時に刺青を入れたとか。大津事件が有名だが、そんな一面もあったのだ。ところ、彼らは刺青を後悔しなかったのだろうか?

ふと突然、何の脈絡もなく、福田恆存『私の国語教室』(文春文庫)を読み始めた。旧字旧かなの文章がとても居心地がいい。まだ30ページほど。

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