2009年3月31日火曜日

いま同時に読んでいる本は10冊以上になるかも


3月28日

菊池雅之『よくわかる!艦船の基礎知識』を開く。自分の興味に合致しすぎるほど合致しているので、むさぼるように読む。一度空母を見てみたいものだ。

3月29日

小沢昭一『寄席の世界』の続きを読む。笑福亭鶴瓶らの話を聞いて、ますます寄席に行きたくなる。

3月30日

朝、慌しく裁判所へ。以前傍聴した裁判の判決が出る日。けれど、私が聞き間違えたのか予定表にその裁判の名前がない。仕方なく係りの人に聞いたら時間が変更になって今から貼りだしますとのこと。

そういうわけでなんとか傍聴できたものの、傍聴席に騒がしいバカがいたため、判決文をうまく聞き取れずおおきく落胆。あとで係りの人に聞いたら、判決文を後日読むにはかなりの面倒な手続きが必要であるらしい。めんどくさい。

いくつか傍聴を終えてからさいたま新都心の紀伊国屋書店に寄って、裁判の入門書と東野圭吾『分身』を購入。家でその裁判の本を読んでいたら、いつのまにか熟睡してしまう。

今日は棋王戦の最終局があって、久保利明八段が見事初タイトル獲得。これはうれしい。

2009年3月28日土曜日

懐かしい名前―戦艦ミズーリ


3月27日

浦和で衝動買いした艦船本を読む。菊池雅之『よくわかる!艦船の基礎知識』。パラパラと気になるところから読んでみる。詳細でないのは仕方ない。でもうまくコンパクトにまとめられていてなかなか面白い。特に乗船員の一日を紹介しているあたりなど、興味をそそられるね。

驚いたのは、米海軍の旧戦艦が1980年代はじめに近代化補修されて軍事作戦に参加していたこと。(前に知っていたような気もするが、)現代戦争に戦艦が役に立っていたことだけでも不思議である。もちろん、現在では退役している。

2009年3月27日金曜日

法廷を渡り歩く


3月25日

何を読んだか覚えていない。

3月26日

新聞を読んだあと、思いつきで裁判所に行ってみる。裁判の傍聴はことのほか面白くて、今回で二回目。浦和駅から徒歩15分のさいたま地方裁判所へ。午前と午後、十分に堪能できた。

傍聴できるのは主に民事事件と刑事事件で、ふらふらと突然足を運んで傍聴するには刑事事件が適切。民事事件は最初から傍聴していないと審理内容が理解できないことが多いのである。刑事事件は罪状や争点が把握しやすく、検事と弁護人というわかりやすい構図が素人にはたのしめる。

昼休みに浦和駅前を散歩していたら、商店街で古本祭りをやっているのを発見。早速のぞいてみて、伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』など計4冊を購入。近辺の新刊本屋にも寄って、世界の海軍艦船の本を悩みつつも買ってしまった。

午後は5時近くまで数件の傍聴したあと帰途につき、自宅最寄り駅前の本屋で『Le Volant』『週刊文春』を購入。文春のほうは坪内祐三司会の座談会を最初に読む。尚、電車内ではひたすら小沢昭一『寄席の世界』を読んでいた。

2009年3月25日水曜日

そろそろ寄席に行きたい気分


3月23日

時差調整のため、未記入。

3月24日

小沢昭一『寄席の世界』を読む。小沢昭一と各界の一流どころの対談集。寄席には落語だけじゃなくて、いろんな世界があるのだね。米朝小金治らの話が聞けて面白い。素人にはやさしめの話で勉強になる。

映画『Always 続・三丁目の夕日』を観る。一作目同様面白かった。掘北真希の東北弁はやはり上手い。他の映画で、めちゃくちゃな関西弁を話す俳優が多い中、これは見事だと思う。もっとも自分が東北人じゃないので説得力ないけど。

本屋で東野圭吾『分身』が平積みされているのを見つけてどうしようかと迷ったけど、買わずに帰宅。

2009年3月24日火曜日

迷作『トラック野郎』


3月22日

奥田英朗『町長選挙』の続きから。読了。黒木瞳パロディはイマイチだったけど、最後の「町長選挙」は読み応えあり。この著者の他の作品はどんな小説になっているのだろうと興味津々。

映画『トラック野郎 御意見無用』を観る。冒頭から「これは日活ロマンポルノ?」と思わせるB級度。最後まで観て確信。これはB級映画に間違いない。脇役の大泉滉の顔を見て、もしかしてと調べたが違った。大泉洋の親父ではないんだね。でも似てるけどなぁ。

2009年3月23日月曜日

ヴィヴィッド=ユーモア?


3月21日

猪野健治『三代目山口組』を一気に読んでしまおうと読む。読了。副題に「田岡一雄ノート」とあるからか、田岡三代目の完全な伝記とはなっていなかったため、とぎれとぎれの出来事が同時にやってくる感じがする。ヤクザ本のなかではかなり客観的な記述という評判の著者ではあるが、やはりどうしても田岡礼賛の文章が目立つ。称賛がすぎて田岡三代目がむしろ非人間的な描かれ方をされるのはいかがなものか。

なんてことを思いつつ、続いて奥田英朗『町長選挙』を読む。面白すぎる。ナベツネの次はホリエモン(+田原総一朗)ときた。パロディはパロディなんだけど、ナベツネもホリエモンも、メディアで描かれる人物像よりずっと人間的なはずだから、それほど遠からずというところか。

2009年3月21日土曜日

奥田英朗ね、フムフム


3月19日

何を読んだか忘れた。夜、布団の中で猪野健治『三代目山口組』を読んだことは確かだけれども。

3月20日

夕方、大宮へ。坪内祐三『人声天語』をジュンク堂で購入(その後トラブルあったけど、円満解決)。そのあとそそくさと駅前に移動し、知人と会う(一ヵ月半ぶり)。立ち飲み屋で酒を飲む。帰りに面白いというので奥田英朗『町長選挙』を借り、自宅で早速読んでみる。短編小説集で冒頭の小説を読むとなかなか面白い。ナベツネが主人公。

他に、面白い映画は?ということで『五人』という邦画と・・・・・・ナントカという洋画を教わった。メモしておこう。

寝る前に今日買った『週刊文春』と山口組の本を読むつもり。

2009年3月18日水曜日

赤坂太郎って誰?

3月18日

読むのを忘れていた『文藝春秋』を読む。保阪正康の天皇記事から。前回の記事が評判がよかったようで(確かに大胆ではあった)、その補足のようなもの。皇太子がまだ独自の言葉を身に付けていないという指摘、来るべき日本の天皇として日本をいかに考えているかが見えないことへの不安、は適切な批評。記者会見で「犠牲」という言葉を使ってしまう思慮の足らなさも不安材料である。

他に赤坂太郎(一体誰?)のドキュメントを読む。小沢秘書逮捕以前の話までなので、物足りない。「丸の内コンフィデンシャル」「霞が関コンフィデンシャル」の実はファン。

将棋の本を少し読み(橋本崇載七段の新講座)、猪野健治『三代目山口組』をいつものように10ページ足らず読んで、睡眠。

「赤坂太郎」の正体

「赤坂太郎とは何者なのか?」というキーワードで検索する人がこのエントリーをみつける人が多いのに、本文には「赤坂太郎」の正体は一切書いていない。それは不親切なので、後日、何かで読んだところの情報を付け加える。

月刊誌『文藝春秋』に毎月掲載される「赤坂太郎」の政治エッセイは詳細な政界裏話で有名だが、「赤坂太郎」という人物は存在しない。書かれる内容の政治家との近さからわかるように、匿名の政治記者である。それも2、3人の記者が書いているらしい。だが共同で書いているのではなく持ち回りで担当し、互いの素性はまったく知らないのだそうだ。

現役の執筆陣は不明だが、かつて「赤坂太郎」をしたことのある政治記者で私が知っているのは、屋山太郎、渡部亮次郎、花岡信昭である。

執筆は比較的若い頃に担当する。『文藝春秋』側から依頼があるようだ。

(2011.12.30.追記)

和田誠のエッセイ集を探そう


3月17日

『ちくま日本文学 色川武大』を読む。読了。小説「離婚」もよかった。年譜を読むと、この小品で直木賞を受賞したようだ。そうか、直木賞? 芥川賞じゃないのか。解説の和田誠、文章がなかなかうまい。和田誠が監督をした唯一の映画が色川武大の麻雀小説だったとは。

続けざまに昨日買い求めた色川武大の『映画放浪記』を読んでみる。自分が観たことのある映画『激突』などの。映画通によくある斜に構えた内容じゃなくて、色川武大らしい(というか散文的な)文がとても気持ちいい。

本屋に行って『諸君!』を購入。先日新聞の記事でこの雑誌が休刊ときいて、大変驚いた。長い間購入してきただけに残念極まりない。

寝る前には恒例の猪野健治『三代目山口組』を開いて、10ページ足らず読んだところで寝入る。

訂正

和田誠はいくつもの映画の監督をしているようだ。「唯一」というのは間違い。

2009年3月17日火曜日

映画を二本(でもDVD


3月15日

坪内祐三『本日記』を読む。たぶん読了。今度こそ、すべてのページを読んだと思う。続いて『三茶日記』の適当なところを少し読んだ。それにしても、全然知らない人物の全然知らない本の話ばかりでてくるね。

映画『家族ゲーム』を観る。松田優作主演の映画で、松田本人が(確か)こういう映画をやってみたいと意気込んで演じたものの、あまり興業成績はよくなかったという作品だったと思う。よくわからない映画だったが、最後、テーブルをひっくり返す場面に至って、ますますよくわからなくなった。なるほど、あまり人気はでないだろうな、この映画。

3月16日

『ちくま日本文庫 色川武大』の続きから読む。初めての小説として「オールドボーイ」が登場。晩年の作品だが、自然主義文学の臭いがする良作。

大宮のジュンク堂書店で色川武大『映画放浪記』を購入。これが以前、立ち寄ったときに買おうか迷った本。立ち読みで何ページが読んだけど、思ったほど面白くなさそう。

寝る前に映画『仁義なき戦い 頂上作戦』を観る。ついに文太が捕まってしまった。最後の、文太と旭の対話シーンが実にいい。深作欣次笠原和夫のコンビは今作でおしまい。仁義シリーズ第五弾は脚本家が替わっている。

寝る直前に猪野健治『三代目山口組』を開いて、そのまま就寝。

2009年3月15日日曜日

3.14.お控えなすって


3月14日

昨日のつづき、田中森一『反転』を読む。必要なところのみ。例えば、税務署を納得させる方法など。

山平重樹『現代ヤクザ録』を読む。読了。ヤクザの入門書かと思って購入したけど、ちょっと違った。基本用語の説明がないので、素人にはわかりづらい部分、多々あり。また、週刊誌等に書いた記事をまとめたものなので内容に重複があって、面倒がらずにちゃんと編集すればいいのに、と思う。仁義(「お控えなすって」)やテキヤについてが面白かった。ひとつの文化だね。

2009年3月14日土曜日

3.13.羽生善治の凄さが伝わらない本


3月13日

恒例の将棋の本を読む。自分ならこういう進め方で解説を書くのに、と思わないでもないけど、初心者が偉そうなことを云うと後で痛い目に遭うので、黙って読む。

ひさしぶりにBOOK OFFに行って、何冊か購入。椎名龍一『羽生善治 夢と、自信と』川本三郎『私の東京町歩き』保阪正康『後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡』山平重樹『現代ヤクザ録』。安いものもあれば、この値段はちょっと・・・と悩んだものもある。

とりあえず、読みやすいだろう椎名龍一『羽生善治 夢と、自信と』を読む。二時間たらずで読了。ほぼすべての漢字に振り仮名がふってあったので大変読みにくい。内容はとるにたらないものの、谷川浩司九段のエピソードが面白かった。

山口組の若頭、故・宅見組長の話を読み返したくなったので田中森一『反転』を読む。やっぱ、凄い人だね。

2009年3月13日金曜日

3.12.愛人宅で殺されるヤクザが多いような


3月12日


猪野健治『三代目山口組』色川武大の選集『ちくま日本文学030 色川武大』を読む。

社会的落伍者、被差別者の受け皿としての暴力団に大きく興味を覚える。体制がこれら組織を必要とし、同時に組織は体制と癒着する。それは、田中森一『反転』も読めば明らかなことだろう。『反転』をもう一度、チェックしよう。

ネットで歴代山口組組長の顔写真や来歴を調べてみると、凄いね。現組長、六代目山口組司忍の迫力といったら、もう。現在服役中。

色川武大は相変わらず凄い文章だ。人を見る目が独特だね。

コンビニで『週刊文春』を購入。とりあえずいくつかの連載を読むだけ。

2009年3月12日木曜日

3.11.生と個人


3月11日

将棋の本を読む。と云っても、すでに読んだところを繰り返し読んでいるだけで、一向に前に進まない。

昨日買った青木新門『納棺夫日記』を読む。途中睡眠を挟みながら読了。読んでいると色川武大のこの一文を思い出した。

「不思議なことに、満九歳から十六歳までの戦争の間、いざとなったら自分のために他人を犠牲にしなければなるまい、と半身でかなり本気で思いつつ、いざとなる前にもうそのことに怠慢だったり闘争心欠如だったりしたのに、戦争が終わって尺度が個人単位になったら同質のことを嬉々としてやっているのだった。」(「尻の穴から槍が」『怪しい来客簿』)

2009年3月10日火曜日

3.10.怖いよ、色川武大


3月10日

今日も将棋の本を読んでから一日が始まる。勉強は全然進まない。

坪内祐三『本日記』をまず読み出す。適当なところを開いて数十ページ読むスタイルなので、確認はできないけれど、すべてのページは読んだはず。でも、同じところを何度読んでも面白いのが名エッセイの証だね。

それから隣の本部屋に行ったときに偶然見つけた同じくツボちゃんの『大阪おもい』も適当に読む。前著『まぼろしの大阪』の続編。大阪駅にウマイ駅弁があるらしいので、一度食べてみたい。

今日は思い立って、大宮まで出かける。ジュンク堂書店で青木新門『納棺夫日記』猪野健治『三代目山口組』の二冊を購入。色川武大の映画エッセイ本を見つけて買おうか買うまいか迷った挙句、買わずに店を出た。でも買っておけばよかったと今後悔している。

駅周辺で手ごろな飯屋を探して、南銀通りのわき道に立ち飲み屋を発見。そこで、ビールと小皿をパクつきながら、色川武大のエッセイ集を読む。先週ぐらいから、初めて色川武大の本を読んでいて、あまりの怖さに驚いている。エッセイはエッセイなのだけれど、背筋が寒くなるような文章。いやはや、不思議な人である。

『納棺夫日記』は今話題のアカデミー賞受賞映画の原作。何かのインタビューで、著者は映画のクレジットに自分の名前を入れないよう要望したと語っていた。原作の大事な部分=宗教的観念が映画からは削られたからだという。 もちろんこの場合、特定の宗派を指しているのではないだろう。今週の『SPA!』のツボフク対談でも著者の青木さんのことが触れられていた。ツボちゃんによれば、青木さんは相当な文学青年だったらしく、師事した吉村昭からは「小説は無理」との烙印を押されたそうな。それでも諦めきれなかったか、東京にでてきたときには新宿の文壇バー「火の子」(一度行ってみたいけど、無理)に通うなど、文学への気持ちは続いてた。そこで知り合った人たちのつながりで本書が文春文庫に収録されることとなり、よく知られるようになったという経緯があったらしい。

賞を受賞したからといって読むほどナイーブじゃなく、本屋で実際にページを繰ってみて腐臭というような言葉に強く反応してしまったのだ。上記のエピソードもとても気になる。

山口組の本については、昨日の話を実践に移したまで。猪野さんの本は以前買ったことがあるので、いい機会としよう。

結局、一冊読み通すことなく、今日も終わりそうだね。

追記

夜、DVDを返却しにいったときに、『文藝春秋』の最新刊が売っていたので購入。大宮の本屋には置いてなかったけど、もう発売されていた。寝る直前に軽く目を通していたら、「日本最強内閣」の特集が。総理に奥田硯て。

2009年3月9日月曜日

3.9.一冊も読み通していないのがポイント


3月9日

将棋の棋王戦の結果を確認してから、今日の読書。

読書と云いつつ、藤井猛九段の『四間飛車を指しこなすⅠ』をパラパラめくって将棋の勉強をしたあと、とりあえず坪内祐三『本日記』を読む。もちろん、このブログを始めたきっかけは、この本だ。自分も、その日に読んだ本や雑誌について、簡単にでも書き残しておきたくなったのである。

2、30ページ読んだところで、ツボちゃん(坪内祐三)の『酒日記』に切り替える。こちらも適当なところを開いて、寝ながら読む。ツボちゃんが早稲田大学で授業をもっていた頃の、授業後の学生たちとの飲み会についてのあたりを中心に。

それから横に積まれていた雑誌の中から『Le Volant』を手にとって眺める。高出力セダン比較特集と渡辺敏史の中古車特集を読んだら、次は山本周五郎『小説の効用・青べか日記』をパラパラめくる。「山本周五郎」という筆名は、子供の頃、世話になった質屋の店主の名前から拝借したものだということを思い出す。そういえばそうだった。

『本日記』と『酒日記』の表紙をちらっと眺めていると『三茶日記』も読んでみたくなり、それを書棚からひっぱりだしてこれまたページをめくっていると、ツボちゃんの新宿襲撃事件当時の日記が目にはいった。

このあたりは購入時に読んでいたはずだけど、殆ど覚えていないので、再度読み耽る。2000年の年末だったか、そうかあれからもう8年以上が経過したのだなと、自分を振り返りつつ、ちょっぴり感慨にひたる。

話は戻って、確か将棋の勉強をした後、映画DVDを観た。深作欣二『仁義なき戦い 代理戦争』。初作、『広島死闘編』につづくシリーズ3作目。極道のことをもっと知りたくなってきた(以前よりずっと)。