2009年3月10日火曜日

3.10.怖いよ、色川武大


3月10日

今日も将棋の本を読んでから一日が始まる。勉強は全然進まない。

坪内祐三『本日記』をまず読み出す。適当なところを開いて数十ページ読むスタイルなので、確認はできないけれど、すべてのページは読んだはず。でも、同じところを何度読んでも面白いのが名エッセイの証だね。

それから隣の本部屋に行ったときに偶然見つけた同じくツボちゃんの『大阪おもい』も適当に読む。前著『まぼろしの大阪』の続編。大阪駅にウマイ駅弁があるらしいので、一度食べてみたい。

今日は思い立って、大宮まで出かける。ジュンク堂書店で青木新門『納棺夫日記』猪野健治『三代目山口組』の二冊を購入。色川武大の映画エッセイ本を見つけて買おうか買うまいか迷った挙句、買わずに店を出た。でも買っておけばよかったと今後悔している。

駅周辺で手ごろな飯屋を探して、南銀通りのわき道に立ち飲み屋を発見。そこで、ビールと小皿をパクつきながら、色川武大のエッセイ集を読む。先週ぐらいから、初めて色川武大の本を読んでいて、あまりの怖さに驚いている。エッセイはエッセイなのだけれど、背筋が寒くなるような文章。いやはや、不思議な人である。

『納棺夫日記』は今話題のアカデミー賞受賞映画の原作。何かのインタビューで、著者は映画のクレジットに自分の名前を入れないよう要望したと語っていた。原作の大事な部分=宗教的観念が映画からは削られたからだという。 もちろんこの場合、特定の宗派を指しているのではないだろう。今週の『SPA!』のツボフク対談でも著者の青木さんのことが触れられていた。ツボちゃんによれば、青木さんは相当な文学青年だったらしく、師事した吉村昭からは「小説は無理」との烙印を押されたそうな。それでも諦めきれなかったか、東京にでてきたときには新宿の文壇バー「火の子」(一度行ってみたいけど、無理)に通うなど、文学への気持ちは続いてた。そこで知り合った人たちのつながりで本書が文春文庫に収録されることとなり、よく知られるようになったという経緯があったらしい。

賞を受賞したからといって読むほどナイーブじゃなく、本屋で実際にページを繰ってみて腐臭というような言葉に強く反応してしまったのだ。上記のエピソードもとても気になる。

山口組の本については、昨日の話を実践に移したまで。猪野さんの本は以前買ったことがあるので、いい機会としよう。

結局、一冊読み通すことなく、今日も終わりそうだね。

追記

夜、DVDを返却しにいったときに、『文藝春秋』の最新刊が売っていたので購入。大宮の本屋には置いてなかったけど、もう発売されていた。寝る直前に軽く目を通していたら、「日本最強内閣」の特集が。総理に奥田硯て。

0 件のコメント:

コメントを投稿