11月某日
「少年A」モノのもう一冊、高山文彦の『「少年A」14歳の肖像』(新潮文庫)を読む。
こちらはジャーナリストによる事件ルポルタージュ。同じ事件をあつかった前作『地獄の季節』から、追加取材の成果をふまえて、新たに書き下ろしたものだ(『地獄の季節』は書店でいくら探しても見つからず、未読)。
事件の大まかな経緯は前作で書かれているからなのか、本作は事件の全体像を明らかにするというよりは、少年A本人の精神性を明らかにすることをメインにしていると見受ける。事実、彼の精神がどのようなものであったかをおおよそ知ることができる好著である(すべてを知ることはそもそも不可能なのだから限界まで迫るレベルには達していると思う)。
(途中まで。つづく)
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