2009年6月17日水曜日

辰野親子


6月17日

坪内祐三『文学を探せ』を読む。日本とフランス文学という文脈で辰野隆という名がでてきた。東大の法学部を卒業しながらフランス文学を志して東大の文学部に入り、フランス文学者となったという人。坪内祐三が引用している辰野話がとても興味をそそられるのだが、ところでその父親の名は辰野金吾というらしい。「明治を代表する建築家」という表記が気になったものの、それ以上は興味を覚えなかったが。…

新刊の『文藝春秋』7月号を適当に読んでいたら、この辰野金吾の名前が突然でてきて驚いた。驚いたのは、高橋是清の来歴を紹介する内容でだったから。高橋是清は世界を渡り歩いたあと日本銀行に入行したとき、当初は銀行業務に関わることができず、建築所の事務の仕事ををさせられたという。その事務所での是清の上司が辰野金吾だったらしい。

辰野金吾と辰野隆の親子に俄然、注目だね。

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